孫正義式ビジネスプラン発想法でアウトプットとインプットを進化

【困った】アイデアが出てこない…

 アイデアを1人で考えていてもなかなか出てこず、ブレストやるものの似たようなアイデアが出がち……、なんていう風に困ることも多いのではないでしょうか? なぜこうなってしまうのか、両者に言える原因は「無意識のうちにできた頭の中の固定観念に人は縛られてしまう」ことにあります。 この課題にどう立ち向かえばいいのでしょうか?

【こう考える】アイデアは組み合わせである

 以前以下の記事で紹介されていた、ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長の孫正義さんが考案した発想法の1つ、「複合連結法」を応用したカードゲーム、名付けて「孫カード(そんカード≠まごカード)」でアイデアを組み合わせて量産します。

business.nikkeibp.co.jp

【こうやる】毎日15分カードゲーム

 ここから孫カードの具体的な方法について説明します。 やることは以下の4つですが、下準備として初回だけカードを作る必要があります。

  • 下準備:自分の孫カードを作る
  • ①:カードをめくり2枚or3枚の組み合わせにする
  • ②:カードの組み合わせでアイデアを考える
  • ③:アイデアを思いついたらノートなどに書き留める
  • ④:毎日15分間やり続ける

画像も交えながら1つずつ解説します。

下準備:自分の孫カードを作る

  • 白紙の名刺を手に入れましょう。ドンキホーテなど売ってます
  • 孫カードは白名刺にビジネスの種となるキーワードが書かれたカードです
  • まず40枚くらい用意します
  • キーワードは最近気になってることを名詞で書いておきます
  • 最初の方はそれほどこだわって考えなくてもOKです

 ※孫カードをやってるうちにキーワードは洗練されていきますので、最初は適当でOKなのです。

①:カードをめくり2枚or3枚の組み合わせにする

 40枚の孫カードができたら、カードをシャッフルして2枚or3枚めくります。 イメージはこんな感じです。

②:カードの組み合わせでアイデアを考える

 先ほどの2枚のカード「コミュニティ」「悩み」でビジネスアイデアを考えてみます。 特に思いつかなかったりしたら3枚目をオープンしてもいいかもしれません。この辺は特にルールはないので、自分の気分で決めればいいと思います。3枚目をオープンしてみましょう

③:アイデアを思いついたらノートなどに書き留める

 3枚のカード「コミュニティ」「悩み」「動画」の組み合わせでアイデアを思いついたら、そのアイデアをノートに書き留めておきましょう。 この3枚で例えば考えるなら「さまざまな悩みに関する動画を見て同じ悩みを持つ人達とコミュニケーションを取るウェブサイト」みたいな感じです。書き留めるノートはなんでも良いと思いますが、後から見返せるものが良いです。私はBoostnoteという無料のノートアプリを利用しています。

④:毎日15分間やり続ける

 孫正義さんはこれを毎日15分やっていたそうです。私もそれに習って同じく15分やっています。 習慣的にやることで、組み合わせからアイデアを捻り出す力を養う意図もあります。15分と聞くとあっという間ですが、楽しくてすぐ終わります。誰かと一緒に話しながらやっても楽しいです。

【オマケ】企画者に必要なこと

企画者に大切な2つのこと

 孫カードでアイデアを考えていると感じるのは、「企画者に必要なこと」は以下2点だということです。

  • A.カードの数をどれだけ増やせるか
  • B.カード1枚ずつにどれだけ詳しくなれるか

Aに関しては、カードの数が増えるほど組み合わせが増えるのでそんなに疑問はないかと思います。 Bに関してはどういうことでしょうか?以下で説明します。

「B.カード1枚ずつにどれだけ詳しくなれるか」とは?

 カードそれぞれに詳しくなることで以下のような効用があります。

  • そのカード(キーワード)に詳しいほど、頭の裏側で発生するイマジネーションが広がります
  • そのカード(キーワード)に詳しいほど、考えたイデアがビジネス的にイケてるかどうか(市場の規模感、競争環境、顧客ニーズ/課題の有無)が瞬間的に肌感覚で判断できるようになります

つまり、Bによってアイデアがカードの数以上に湧きやすくなり、そのアイデアに価値がありそうか直感的に判断できる様になるということです。ビジネスマンはインプットが大切であると言われる点はこのあたりにあるのではないかと私は考えています。

孫カードをやるとインプットが捗る理由

 記事のタイトルで「アウトプットとインプットを進化」と書いたのですが、インプットが進化する理由を特に書いていませんでしたが、これはどういうことでしょうか? ここに関しては孫カードをやってもらえると実感していただけると思うのですが、孫カードをやると、知りたいしたいことが明らかになり、調べたい欲に駆られ、結果としてインプットが捗るのです。

例)

  1. 悩み×コミュニティのカードで「悩みを共有するコミュニティプラットフォーム」というビジネスプランを考えた
  2. もっとこの件に関して深掘りしたい
  3. 世の中の人って何に困ってるんだろう?という疑問が発生する
  4. 年代別の悩みごとランキングを調べてみようという意欲が湧く

孫カード→市場調査(インプット)の習慣を毎日に組み込む

 ↑のような孫カードの性質を活かし、私は以下のような習慣を朝活に組んでいます。

①まず、机についたら孫カードをする

②次に、孫カードで知りたくなった2つを集中的に調べる

  • 知りたくなったことを調べる
  • 特定のカードに関する「市場規模」や「ニーズの有無」を調べる

③調べたことをスプレッドシート等閲覧性の高いノートに残しておく

さいごに

 以上、孫正義さんの発想法を応用した「孫カード」でたくさんアイデアを出してみましょう!